竹岡葉月さん、云年ぶりの新作。また作品を読むことができてうれしいかぎり。3月末に出た本ですがようやく読みました。読み出せば一気ですけども。
第三世界軸なる異世界と異世界人が珍しくはあるものの受け入れられている現代日本。かつて天才子役と呼ばれた高校生・江戸川師走と異世界の小国のお姫様・アネモネを中心にくりひろげられる「ハートフル・ラブコメディー」
ハートフル・ラブコメディー、というのは公式がいっているわけであります。ハートフル、はあっているけれどラブコメディーは違うような。ああでもラブを家族愛・兄弟愛としたらラブコメディーかも。
竹岡作品のキャラはみな基本的におちゃらけた裏で悩んだり苦しんだりしている印象。完全な道化師タイプはいないような。まあ人間ってそんなものよね。むろん師走も例外ではなく、芸能界から逃げ出したときのことをひきずったまま、日々を漫然とすごしてました。それがアネモネとの出会いをきっかけに変わっていくわけです。「欠落」を抱えた主人公が「出会い」によって「変化」し欠落を「取りもどし」「成長」する、物語の王道を行く構成ですな。
ところでタイトルのSISTERというのは具体的にはだれのことだろ。ミキ姉(従姉)、睦月(実妹)、アネモネ(兄がいて、最終的に師走はその兄(セネシオといいまして直接の登場こそありませんがなかなかにインパクトあるひとです)の代わりにしてアネモネの騎士、的な関係に)だよねsisterは。んー、出張り方からすると睦月とアネモネ、かなぁ。ミキ姉はちょっと違う感じ。見守るひとポジションだよねミキ姉は。姉キャラとしてはたしかにsisterだけど。
まだまだ続けそうな感じですしこれからの展開も気になります。でも1冊できれいにまとまっているので、ちょっと手にとって読むのにもいいかもです。続編は反応次第、かぁ……これからどうなるのかを読みたくもあり、でもちょっと怖くもあり(フラチャの悪夢←いいところで切られた)。
続編でも新作でもいいので、そんなに待たないうちに新刊が出ますようにナムナム。
sz | 2007/05/01 15:46 | 666